植物があまり好きじゃない樹木医のブログ

ほとんど樹木と関係ないことをつづります。

土壌の定義~土壌学2

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いやぁ。今日はめちゃめちゃ暑かった。

実に嫌になるね。

 

普段、現場に出ないでニート生活をしているので、突然外に出ると非常に危ない。

ヒキニート樹木医の私には、空調服必須ですわ。

 

土壌の定義の話なのですが、ここはサラッと。

土って何って説明を求められたときにど~するかってはなし。

 

実は、世界中の様々な研究者が定義を試みようとしているのですが、一致した定義は未だに存在しないのが実情です。

 

一致した定義が存在しない?

ドユコトって思う人がいるかも知れないが、これは関連学科や実務での有用性がそれぞれ違うので各々が好き勝手に定義しているって話。

 

この業界のよくある話ですわ。

 

その定義をいくつか紹介すると日本土壌肥料学会の定義では、

「土壌とは、地球の陸地表層または浅い水の下にあり、岩石の風化や水、風などによる運搬、堆積と生物が作用し、有機物と無機物が組み合わさり、自然に構成されたものである。」

 

この定義だと存在する場所と生成され方と成分で定義していますね。

 

さらに機能としては「植物をはじめとする生物を養い、物質の保持や循環などの機能を持ち、周囲の影響を受けて変化する」と述べられている。

 

「私たちの研究対象とする土壌と土」

http://jssspn.jp/file/tuchinoteigiv2.pdf

 

土壌学の本をいくつか読んでいるのだが、よく使われる天野洋司氏が定義する「地球表面を覆う自然物で空気と水のほかに無機・有機化合物及び生物を種々の割合で含む集合体であり、機会的ならびに養分・水分の補給を通じて植物を支えていたり、支える力を持つものである」と述べられている。

 

この定義だと、存在する場所と自然物であるとこと成分、植物に関する役割のみで定義されていますね。

 

自分としては、この定義は長いし、植物以外のことについては述べられていないのであまりよろしくないのでは無いのかと思えてしまします。

 

 

海外だとどんな定義を用いるのか気になってウィキペデイアを引いてみると

Soil is a mixture of organic mattermineralsgasesliquids, and organisms that together support lifeEarth's body of soil, called the pedosphere, has four important functions:

土壌は、有機物、鉱物、ガス、液体の混合物であるとともに生命を支える。

重要な機能として

・植物成長の媒介

・水分保持、供給、浄化の手段

・地球の大気の修飾

・生物の生息地

 

成分と機能で定義してますね。

 

 

また、この他に日本では‘土’と‘土壌’ 

時々、‘土壌体’でわざわざ分けてお話をすることが多いのだが、海外だと一様にsoilです。

 

 

この土壌体という概念は、さまざまな環境で相互作用によって生成されたものを指す言葉で、成分的な話をするときは土壌物質ということはをわざわざ持ち出すらしい。

 

正直言って面倒くさい。

 

まぁ、土についても奥が深いので調べていくと一日が過ぎてしまいますね。。

たぶんこれは樹木医試験に出ないね。