植物があまり好きじゃない樹木医のブログ

ほとんど樹木と関係ないことをつづります。

土壌とは何か~土壌学1

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アイキャッチ作ってみた。最近、ブラウザだけでこんなこともできるとは、

時代が進んだ中と思うこの頃

 

 私は、大学時代は農学畑の出身で、大学時代に習った土壌学と樹木医が実践している土壌に関する知識と大きな隔たりがあるなと日頃から感じている。

 

樹木医の土壌に関する知識は、非常にざっくりしていてあまりにも不十分だなと思っている。

 

具体的には、化学的な知識が非常に欠落しているなと感じている。

 

これは、樹木医の受験者に造園業者が多く土木や造園についての知識は潤沢にあるものの化学や細胞生物学の勉強を修めていないのが理由だ。

特に造園学科系出身の樹木医には、注意をしたほうがいい。

 

個人的には、樹木医試験に肥料計算問題の1つでも出せばいいのにと思っているのだが、緑化センターと樹木医制度の委員会の委員の人たちはきっと軽んじているのだろう。

 

もし自分がクライアントだったら肥料計算の一つも出来ないような樹木医に大金を払って診断や治療を任せたくないものである。

 

愚痴については、さておき土壌についてだ。

 

読者のみなさんには、ぜひ自分の身の回りの土について思い出してもらいたい。

普段触っている土がどのようなどのような色をしているか、どのような質感か。

水を混ぜたときどのような形になるか。

 

自分は、東日本の人間なので関東ロームの黄色いか山林だったら黒い黒ボク土を思い浮かべます。

 

皆さんは、どうでしょうか。

もしあなたが、関西の人なら花崗岩起源の白いマサ土。

沖縄や愛知、山口の人なら赤と答えるヘマタイト(酸化鉄Ⅲを含む鉱物)を置くんだ赤色土を想像するかもしれません。

 

これらの違いは、当たり前の話かもしれないですが土壌の構成する因子(材料とでき方)によって異なります。

 

これらの因子については、またちゃんと説明しますが、とにかくこれらの因子を整理して覚えると土壌は非常に面白い。

 

みなさんも身近な土壌を意識的にみてみると楽しいかもです。