植物があまり好きじゃない樹木医のブログ

ほとんど樹木と関係ないことをつづります。

樹木医CPD制度ー登録更新制度

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樹木医CPD制度に反対する老害のイラスト

 

樹木医制度が更新制になったのを知って、受けるのをいいやってなってる人が多いかもですが、更新しなくても資格は剥奪されないという。

 

ん?って思う人が多いかもしれませんが、事実です。

 

まぁ、詳しくは緑化センターのHP http://www.jpgreen.or.jp/treedoctor/cpd/info.htmlで確認してねと言いたいが、これが分かりにくいんだよね。

 

簡単に説明すると、

まず、新規で取得する人は、更新制度を義務化されています。

 

で、更新するための条件というのが5年で100ポイント取得してくださいという。

1年あたり20ポイント

 

でその単位を稼ぐ方法というのが、1.自分で活動したことを自己申告する方法と2.学会やセミナーなどのイベントに参加する方法の2パターンがある。

 

1は、いろいろ条件があるのだが社内で研修を開くもよし、樹木に関係する本を読んで申請するもよし、まぁいろいろは方法があるわけだ。

 

2は、イベントに参加して樹木医登録番号を記入するとイベントに応じたポイントがもらえる。

例えばhttp://3.210.111.1/cpdprogram.phpに一覧されてるね。

 

樹木医になったらまぁ、ほぼほぼ樹木医会って組織に加入するんだけど一年間に3ポイント自動で付与される。

のこりは、17ポイント。

 

まぁ、自分の気になるイベントに参加して読んだ本や視聴した番組を申請すれば十分カバーできる範囲だとは思う。

 

で、ここからがみんなが気になる5年で100ポイント貯められなかった場合だが、

100ポイント貯められなかった場合は、登録失効者になります。

この表現が紛らわしくて、せっかく取得した樹木医資格が剥奪されるわけではないという。

 

どういうことかというと

樹木医試験に受かって晴れて樹木医になると樹木医名簿ってやつに名前が乗って全国の市区町村や行政機関にバラまかれます。

 

その名簿に登録失効者というところに名前が乗るって話。

でも資格自体を失う訳ではなのでまた、100単位とれば復活できます。

 

また、今現在、樹木医業務の入札資格に「樹木医であること(登録失効者を除く)」とは、記載されていないので失効者になっても影響は少ないかな。

 

将来は、わからないけど。

 

この制度、卑怯なのは1期〜28期に樹木医になった人たちは、このルールが自由参加なところ。1期〜28期の樹木医は、このCPD制度は、参加したい人だけ参加してくださいというスタンス。

 

樹木医には、老害が多くてPCも使えないこういったことが理解できない人も多く反対にあったらしい。

1期〜28期の参加しない人は、研修も継続教育も受けずに失効者にもならない。

実に不公平なCPD制度ですね。

 

なんで、緑化センターはこんな事をしたいのかというと国土交通省登録資格https://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000098.htmlというのに樹木医資格を登録したいらしくその登録要件の中にCPD制度つまり継続教育の実施という項目がある。

 

うーん。結局参加しない樹木医を認めている時点でダブルスタンダードだよな。。

 

是非、樹木医を雇って診断を実施する際には、「あなたはCPD制度参加樹木医ですか?」と一言聞いて参加している樹木医を雇ってほしい。

 

この制度に参加していない樹木医は、資格取得から何一つ勉強していない可能性だってあるのだから。

 

また、行政の入札参加資格の仕様書にも「樹木医(CPD制度の参加者 但し失効者を除く)」という文言を記していただくと勉強不足の地雷な樹木医を未然に入札から弾くことができるのでおすすめだ。